○スポーツを科学の力で考えて見よう!
競技スポーツは勝負の世界である。オリンピックはその集大成だ。 リオデジャネイロオリンピックでは日本選手が大活躍だった。 今度は東京大会。 どんな成果が出るのだろうか。
競技スポーツは、2つのタイプに大別される。 1つは、実行した結果の速さ・高さ・距離などの時間や長さを絶対的尺度で計り成果を競う種目である。  競泳や陸上種目などがそうである。 絶対尺度競技種目と呼ぶ。 もう1つは、相手と競技を行い得点を競う種目である。 サッカー・野球・テニス・ 柔道など多くの種目がある。 相対競技種目と呼ぶ。
筆者は典型的な絶対尺度競技種目である競泳競技に関して、20年以上、科学の力で競技力の向上(速く泳ぐ)を図ることに従事してきた。 ここで経験 した世界との戦いは、ビデオを駆使した動作解析、水や空気を流体とみなしての流体解析、テコの原理などの物理学的思考作業など、様々なエンジニアリ ング技術活用の連続であった。
一昔前までは、日本人選手と世界のトップ選手との力や体力には大きな差があると言われていた。 力の差はどうしようもないと諦めに近い考え方が 主流であった。 しかし現在、あらゆる種目で、練習量や筋肉トレーニング量はかえって日本の方が充実している。 いまや、欧米選手と日本選手は体力的な 差がないというのが定説になっている。 力の差とは、今や身体的なものではなく「科学力」の差なのである。
スポーツの駆使される「科学の力」を理解していただくために、様々な種目についてスケッチ図など活用して、わかりやすく解説するシリーズである。 専門家ではない一般の方々で、科学的思考に興味を抱く読者を対象とするつもりである。
シリーズの内容や考え方など、ご意見をいただきたい。 映像や情報を提供頂けるなら、別の種目の解析を行ってもいいかと考える。 テニスはこのウエブの 提唱者の1人に誘われて解析して見るつもりである。 後に結果をこのシリーズで解説したい。


 《シリーズ構想》

  0.各種のスポーツに共通する科学
    1)「急発的動作開始」の科学   第6回(2017年5月寄稿)
    2)未定

  1.競泳技術を科学する
    1)前に進むのはうしろに「押す」!   第1回(2017年2月寄稿)
    2)北島康介選手の栄光は科学の勝利!
      (1)進行停止問題   第2回(2017年2月寄稿)
      (2)一直線技術   第3回(2017年3月寄稿)
    3)イルカのように泳ぐのではない!(バタフライ)   第4回(2017年3月寄稿)
    4)リアクションタイム(スタート)   第5回(2017年4月寄稿)
    5)飛距離を伸ばせ(スタート技術)   第7回(2017年5月寄稿)

  2.野球の科学
    1)剛速球で投げるための科学
    2)芯にあてる!(バッティングの科学)
    3)ヒット率向上の科学

  3.ゴルフの科学
    1)飛距離を伸ばせ!(ドライバー飛距離の科学)

  4.スキーのジャンプ
    1)飛ぶメカニズム
    2)飛距離を伸ばす科学!

  5.漕艇競技の科学
    1)「漕ぎ動作で進む」のではない!
    2)早く世界の水準に追いつけ!

  6.テニス     近々解析予定!

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